ファルシオン(仏)/フォールション(英)
Falchion(英、仏)/Fauchon(英、仏)
70cm〜80cm、1,500g〜1,700g

 偃月(半月よりやや細い月)、または半月を意味する言葉が元になっており、起源はノルマン人が用いていたスクラマサクスが元になっているという説と、当時のアラブ諸国の剣を参考にしたという説があり、使われ始めたとする時期も10〜13世紀と諸説あります。
ヨーロッパの幅広の片刃剣で、16〜17世紀まで使われ続けました。

 真っ直ぐ、あるいは緩い反りが入った峰を持つ、トンボの羽のような形状の刃です。
極端なまでの曲刃と、幅広がゆえのその重量を生かして、兜割りの要領で上から振り下ろし、対象を断ち切る使い方をされます。

 なお参考までに掲載しましたが、Fauchonというつづりは一般的には使われません。
現在フォーションというと、パリの高級食料品店を指します。