サレット/サラード
Sallet(英)/Salade(仏)
2kg〜3kg
サレットは、15世紀の主にイタリアやドイツで使用された兜です。
後部が
裾
になっているのが特徴で、一般的なものは、『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーの兜のような形状をしています。
ただしシンプルなものでは亀の
甲羅
のようなものから、ただのヘルメットに飾りの
裾
をくっつけただけのようなものまで様々な形状が存在します。
バイザーの有無もまちまちで、共通する特徴はその末広がりの
裾
程度です。
サレットはその構造上着用者を選ばないのが特長ですが、その反面、首の守りがおろそかになるという欠点も兼ね備えています。
これを補うため、「ベフォーア(Bevor(独))」という
ゴルジェ
の一種である
頬
当てを併用することが多いようです。
これは
ゴルジェ
を鼻のあたりまで覆うようにしたもので、これにより目以外の頭部を完全に覆うことができるようになります。
余談ですが、サレットはサラダ(Salad(英)/Salade(仏))の語源であるという説があります。
サラード(サレット)そのもの、あるいはそれに似たボウル型の器に盛った生野菜料理ということで、料理名を兜の名を取ってサラドとしたということです。
他にはラテン語で塩を意味するサラタ(Salata)が語源だとする説があり、2説の内ではこちらのサラタの方が有力です。
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