鞭/笞(竹製)/ビュート
Whip(英)/Rod(英)/Bute(日本の造語?)
40cm〜350cm、200g〜1,500g、〜2,500g(鉄製)

 棒状のに紐を取り付けた道具。
紐ではなく、しなる竿状のものも日本では鞭と呼びますが、この類は英語では「Rod(竿)」となります。
紐は主に革製で、稀に鎖や、現代ではナイロンが用いられたりもします。
紐の本数は基本的に1本ですが、拷問用などでは複数本取り付けられていることもあります。
また、紐が三つ編み状に編み込まれているものもあります。

 鞭の起源は明確ではありませんが、少なくとも中国では春秋戦国時代(紀元前770〜紀元前221)、エジプトでは初期王朝時代〜中王国時代(紀元前3,150〜紀元前1,800)にはあったものと思われます。

 鞭は皮膚表面にのみダメージを与え、痛みが大きく、傷が治りにくく、死に至りにくいという特性を持つため、拷問や調教に向いています。
また、鞭は人工物で初めて音速の壁を超えることのできた道具で、その際に生じるソニックブームという破裂音を用いて、動物の群れを操作したりもします(Bullwhip:牛追い鞭)。
 その他の鞭としては、競馬などで用いる乗馬鞭(馬上鞭:Horse Whip/Dressage Whip)などがあります。