伝書鳩
Homing Pigeon(英)/Messenger Pigeon(英)/Carrier Pigeon(英)
帰巣本能
に優れるカワラバト(/ドバト(Rock Pigeon(英)/Columba Livia(学)))を通信、
運搬用
に用いたもの。
迷子になる鳩や、途中で
猛禽類
(
鷹
/
鷲
)に襲われる鳩が少なくないため、通常は複数の鳩に同じメッセージを持たせて使用します。
電磁波
の多い現代の環境だと、その
帰巣率
は60%程度と言われます。
伝書鳩
の平均飛行速度は48km/hで、実用上は200km以内の範囲で用います(1,000kmでも可能とはされます)。
なお
伝書鳩
は指定した目的地に行けるというわけではなく、自らの巣に戻ることしかできません。
なので目的地に巣を持つ鳩を予め用意していないと、メッセージは送れません。
伝書鳩は紀元前5,000年頃のシュメール(メソポタミア)、紀元前3,000年頃のエジプトでの使用記録があるとされますが、
真偽
のほどは不明。
その他では、記録上第1回とされる紀元前776年のギリシアオリンピックにて、試合結果を知らせるために用いられたという記録があります。
その後戦争での通信手段やスパイ用途(カメラを持たせる)、レース競技、結婚式などでの白鳩飛ばしなどにも用いられてきた
伝書鳩
ですが、
通信網
の発達の他、
糞害
や鳥インフルエンザなどの理由から、その飼育人口は減少の
一途
を
辿って
います。
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