ロ(ー)ランの歌
La Chanson de Roland(仏)/The Song of Roland(英)

 実話を基に記された叙事詩で、11世紀著。
カール大帝シャルルマーニュ率いるフランク王国と、スペインのサラセン王国との戦いを描いた物語(シャルルマーニュがスペインに遠征した岐路、ピレネー山中にてバスク人の襲撃を受けたというランスヴォーの戦い(778年)が基)。

 実話を基にしているといっても歴史的事実とは著しく異なっており、シャルルマーニュ及びパラディンらの活躍を美化、誇張することによる、キリスト教徒の士気向上が目的と目されています。
具体的にはバスク人がイスラム教徒と変えられている他、12人いたというパラディンらも、実在がはっきりと確認されているのはローラン(ロラン、ローランド、オルランドゥ、Roland(英、仏)、Orlando(伊))のみです。