バベルの塔/バブイルの塔
Tower of Babel(英)/Ka Dingel(シュメール)/Ka Dingir(シュメール)
エテメナンキ/天地創造の館
Etemenanki(英)/The temple of the creation of heaven and earth(英)

 聖書の創世記第11章に登場する
語源は「神(≠神々)の門」を意味するアッカド語のバブ・イル(Bab-iru)で、現在のイラクにあった都市バビロン(Babylon)の語源でもあります。
そしてこれをギリシア読みしたものがバベル(Babel)となります。
なおシュメール語のKa Dingelは、Dingelが「神」という意味の言葉です。
そしてこのバベルの塔があった土地は後に、バビル(Babil)と呼ばれるようになりました。

 バベルの塔は、天国に達する目的で建造されました。
しかしこれが神(YHWH)の逆鱗に触れ、それまで1つだった言語を乱されてしまいます。
これにより作業員らが互いにコミュニケーションを取れなくなり、その結果の完成が為し得なくなりました。
これは、世界に複数の言語や種族が存在することを説明するために用いられた逸話とされています。
 なおアッカド語と同じセム語族のヘブライ語には、混乱させる、混同するという意味の言葉にバベルと語感の似たバルベル(Balbel。短縮形はバラル(Balal))という言葉があります。

 なおバベルの塔は、階段ピラミッド状の寺院ジッグラト(Ziggurat)の1つである「神の塔」エテメナンキ(Etemenanki)がモデルであると言われています。
エテメナンキは7階建てで、6世紀のバビロンに建造されました。