Swamp(英)/Marsh(英)/Bog(英)/Mire(英)/Fen(英)/Moor(英)

 透明度の低い池や湖を「沼」、泥の深い湿地帯を「沼地」と呼びます。
英語ではその特性により更に呼称が細分化されます。

スワンプ(Swamp)
 面積が広く、泥の深い湿地帯。沼地。
草より樹が多く生えた、水田のような場所。

マーシュ(Marsh)
 面積が狭く水深のある、透明度の低い水場。沼。
水面に水草が生えているものが多く、ガスが発生することも。

 「底なし沼」は人が浮かび上がってこれないほどのぬかるみと水深を持った沼のことで、深くてもせいぜい10m前後。
微生物の活動に適度な浅さと温度であれば、死体が分解される際のガスによって、浮き上がってくる場合も稀にあります。

ボグ
マイア
(Bog)
(Mire)

 足元が沈み込む、軟らかく湿った土壌泥沼
その中でも、泥炭堆積した酸性の湿原を指します。
泥炭は「植物遺骸堆積速度>微生物による分解速度」の条件下で生成されるもので、泥炭中の微生物有機酸を生成することで、土壌が酸性化します。

フェン(Fen)
 泥炭のない、中性〜弱アルカリ性のボグ。
こちらは「微生物による分解速度≧植物遺骸堆積速度」で泥炭が生成されず、土壌は酸性になりません。

ムーア(Moor)
 低い草木のみの酸性土壌。水のないボグ。荒野