ドッペルゲンガー(/生霊幽星体星気体)
Doppelganger(独英)/Doppelgaenger(英)/Double-ganger(英)

 多くの民間伝承に登場する、自分に生き写しの存在。明確な起源は不明。
ドイツ語で「Doppel」は「Double(二重)」、「Ganger」は「Goer(行く者)」「Walker(歩行者)」を意味する語で、現地ドイツでは「そっくりさん」「影武者」程度の意味合い。

 ドッペルゲンガーに遭遇すると、重病または死に至ると言われます。あるいは、ドッペルゲンガーがそれらの予言を残していくとも。
モンスターとして扱われる場合は、「悪魔の双子(Evil Twin)」と呼ばれる「自分に見た目がそっくりな悪人」のように描かれることが多いようです。
なおドッペルゲンガーには影がなく、また水面にもその姿が映らないとされます。

 ドッペルゲンガーの逸話は、臨死時遊離体験が元になっていると考えられます。
ドッペルゲンガーは幽体離脱した際に見た自分の姿、あるいは他者から見たそれ(≒夢枕)であると言われ、死を告げるという話も、死期が近い時に見ることから来ているものと思われます。
 なお近世では、脳がある特定の電気刺激を受けた際にドッペルゲンガー体験をすることがスイスで実証されており、重病患者が遊離体験をするのはこのためだと考えられています。