フェニックス/不死鳥/火の鳥/朱雀鳳凰/ガルーダ/迦楼羅
Phoenix(英)/Firebird(英)/Zhuque(中)/Fenghuang(中)/Garuda(英)

 フェニックスはエジプト神話に登場する神聖な火の鳥()です。
死期が近づくと自らシナモン(肉桂)の小枝を集めてそれに火をともし、自らの身を焼いたその灰の中から新たに幼生として復活して、永遠の時を生きるとされます。

 これとは別に、中国の伝説には朱雀という鳥が登場します。
朱雀は四神(青龍朱雀白虎玄武)の1つで、南方守護の@朱の鳥とされます。
また、五行説(木、火、土、金、水)の中では火の存在とされ、このため火精、火の鳥として扱われます。
 また朱雀は、四霊(黄龍鳳凰麒麟、亀)の1つである鳳凰と同一視されることもあります。
鳳凰孔雀に似た五色の鳥で、朱雀と同一視されるまでは風を司るとされていました。
鳳(Feng)は、凰(Huang)はを表し、雄同体であるとされます。

 また、東南アジアのヒンドゥーの神話には、黄金色に輝くガルーダという下級神鳥が登場します。
人の胴体を持った巨大な赤いの姿で描かれ、ビシュヌ神の乗り物とされます。
日本では迦楼羅と呼ばれ、炎を吐くとされます。

「不死鳥」は、フェニックスのみを指していいます。
「火の鳥」はフェニックス、朱雀(鳳凰)、ガルーダ(迦楼羅)いずれに対しても使われます。