クラウ・ソラス/光の剣/炎の剣
Claiomh Solais(英)/Claimh Solais(和製?)/Claidheamh Soluis(英)/The Sword of Light(英)

 ケルト神話に登場するダーナ神族の4つの宝の1つで、銀の腕のヌァダ(ヌァザ)の所有する剣。
いかなる敵も、この剣からは決して逃れることができないとされます。

 原典には名前は登場せず、クラウ・ソラスというのは後世になってつけられた名のようです。
意味は「光の剣」となり、これを当時の言葉に訳したものと思われます。
 この光の剣という表現はケルト神話中に多々見られ、ある特定の剣というよりは、当時ありがちだった設定の1つと見て良いでしょう。
そのせいかその関連の逸話の中で色々混乱が見られ、例えば光神ルーの所有していたフラガラッハ、ファーガス・マクロイを始めとするいくつかの英雄譚で見られるカラドボルグ、クー・フーリンが所有していた光の剣などがこれと同一のものと見なされるケースもあります。
 ちなみにクラウ・ソラスについての記述は最初に説明した部分のみなので、これについての光の剣という設定は後付けのものとなります。

 なおこの剣は、アイルランド国立博物館(National Museum of Ireland(NMI))に保管されている青銅の剣がそれであると言われています。