ハルバード/ハルベルト/薙刀
Halbe(/a)rd(英)/Halbert(独)
160cm〜350cm、2,000g〜4,000g

 13世紀のスイスが起源。語源はドイツ語で、Halm(棒)+Berte(斧)の意味。
形状は国により用途により様々ですが、基本は槍の穂先に斧頭、そしてその反対側にピックがついていることが基本です。

 斬る、突く、引っ掛ける、叩くといった様々な用途に使用可能な「最強のポールウェポン」なのですが、同時にそれに見合った高度な技術も必要とされ、ハルバードを振るう者は戦場において英雄とされました。

 マスケット銃の普及によって16世紀の終わりに戦場からは姿を消しますが、その優雅なデザインと英雄のイメージから、儀式などで今日まで用いられています。


 これとは別に、東洋の矛槍もまた、英語ではハルバードと呼ばれます。
特に日本の薙刀はジャパニーズハルバードと言います。

 騎乗用の長刀である「野太刀」を長い柄に取り付けたものを「長巻」といい、その長巻を使いやすいように改良されたのが、この薙刀です。
重量やバランスを考慮して刃の部分が小さくなった一方、反りを大きくし、殺傷力を高めています。

 江戸時代以降は武家の子女の護身術として推奨され、今日もスポーツとしてその姿を残しています。