ロンギヌスの槍
Spear(/Lance) of Longinus(英)
(不明)

 一般に知られているところでは、

    イエス・キリストを処刑する際に、彼の脇腹を貫いた聖槍
処刑を行った盲目の兵士の名前がロンギヌスで、このに彼の名がつけられた。

といったところです。が、これは誤りです。

 この兵士の名前はガイウス・カシウスといい、ロンギヌスというのはラテン語で「長い」を意味するLongus(英語のLongの語源)から来ている言葉で、これはそのまま「長い槍」という意味になります。

 なお、この兵士そのものが実在しない。または処刑したのではなく、処刑後に死亡を確認するために脇腹を突いただけとするものなど諸説あります。
これはこの伝承が後世に加筆修正、誇張が入るなどして原典を大きく逸脱してしまったことによります。

 最近の調べでは、キリストの遺体を包んでいたという聖骸布も、実は後世に作られたものだとされています。
また杭を打った場所も、一般に言われている手のひらでは物理的ににできないので、実際は手首だったのではないかと言われています。

 など色々ありますが、とりあえずファンタジー界では最強格の槍の1つとして扱われています。