エーテル/イーサー/アカシャ(※参考:「アカシックレコード」)
AEther(ラテン)/Aether(英)/Ether(英)/Akasha(サンスクリット)

 ギリシア神話において、雲の上の世界(天界、宇宙)を満たし、構成している物質として考えられていたもの。
錬金術においては第五の元素として、地水火風の四大元素説の拡張として扱われることもあります。

 後にこのエーテルは、天上だけではなくあらゆる空間に充満しているものとして考えられ、物理学では光や電磁波を伝える媒体(音に対しての空気のような)として長く信じられていました。
現在この説は否定されていますが、一方で「二重スリット実験」のように、エーテルのような存在(パイロット波)を想定しなければ"現実的な"説明がつかない現象も存在します。
実験等についての詳しい説明は、ここでは割愛させていただきます。


 またこれとは別に、同名の化学薬品が存在します。
その高い揮発性から「天上の物質」として前述のエーテルにちなんで命名されたもので、正しくは同種の有機化合物全体を指す分類名ですが、一般には最初に発見された「ジエチルエーテル(Diethyl Ether)/エチルエーテル(Ethyl Ether)」を指す言葉として用いられます。

 ジエチルエーテルはかつては麻酔として用いられたりもしましたが、死に至る危険性が高いという理由から現在ではほとんど使用されていません。