ビホルダー／ゲイザー／アイ・タイラント
Beholder(英)／Gazer(英)／Eye tyrant(英)

　TRPG『D&D』に登場する、目を具現化した一つ目の怪物。
作品により触手、口、翼などの有無が異なりますが、飛翔能力を持ち、魔力を持った邪眼を備えているという点で概ね共通しています。

　正式名称は「ビホルダー」ですが、これは『D&D』以外の作品での使用は認められておらず、そのため作品により呼び名が多数存在します。
「ビホルダー」(眺める者)以外では「ゲイザー」(見つめる者)、「アイ・タイラント」(目の支配者)が一般的で、他にも「オブザーバー」(Observer：観察者)、「スペクテイター」(Spectator：傍観者)など、やはり視覚に関する言葉が多いようです。
またこれら以外でも「〜アイ」や「〜ボール」などの外見や能力を主とした命名も多く見られます。
・フローティングアイ(Floating eye)：「浮遊する目」
・フライングアイ(Frying eye)：「目を(油で)揚げる」(※日本語圏でのみ使用)
・マジックアイ(Magic eye)：「魔法の目」
・マッドアイ(Mad eye)：「狂気の目」
・メデューサボール(Medusa ball)：「メデューサの目」
・フロータイボール(Float eye ball)：「漂う眼球」
など。

　このビホルダーは固体によりそれぞれ異なった魔力を持ち、一般的な魔法の他、石化や睡眠、精神支配などができるものもいるとされます。
なお作品によっては死亡時に爆発するものもいますが、これは「ガス胞子」(Gas spore)との混同か、あるいは融合と思われます。
ガス胞子は、ビホルダーが自分そっくりに作成した可燃性ガスの風船様物体で、外部衝撃により爆弾と同様に爆発する一種のトラップです。