後にキリスト教によって、ベルフェゴールは7つの大罪の1つ「怠惰(Sloth)」を司る堕天使(魔神)にされます。
元は発明を司る権天使で、車椅子便器に座り、ねじれた2本の角と鋭い爪、牛の尾にあごヒゲを持った男神の姿で描かれます。
この描写はフランスの作家コラン・ド・プランシー(Jacques Auguste Simon Collin de Plancy)著の『地獄の辞典』が初出で、便器は「モアブ人らは便器や排泄物を奉納していた」という学者の説が元になっているようです。
なお排泄物は、「財産」の意味を持っていたと言われます。