ケット・シー
Cait(/Cat) Sidhe(/Sidh/Sith/Si/Shee)(ゲール)

 主にスコットランドの伝承の中で語られる、猫の妖精。
Caitは猫、Sidheはケルト神話での妖精を意味し、 そのまま「猫の妖精」を表します。
極めて高い知能を持ち、王制社会を築いています。

 ケット・シーは緑色の瞳をし、胸に白い斑点がある、中型犬程度の大きさの黒猫の姿で描かれます。
ハイランド(スコットランド北部の山地地方)におり、飼い猫として人家に住み着いていたりします。
人語を介し、二本足で歩くことができますが、人前ではあくまで普通の猫のフリをしています。
またその体躯とは裏腹に、一切の足音を立てずに夜闇を移動することができます。

 近年では主にゲームを中心とした多くのファンタジー作品に用いられていますが、その他ではシャルル・ペロー(Charles Perrault)著の『長靴をはいた猫』のモデルとしても知られています。