ライカンスロープ(リカント)/ウェアウルフ(ワーウルフ)
Lycanthrope(英)/Wer(e)wolf

 ライカンスロープはギリシア語の「Lycos(狼)」と「Anthropos(人間)」を組み合わせた言葉で、狼に変身する人間を。ウェアウルフは北欧の「Wer(人)」と「Wolf(狼)」を組み合わせた言葉で、生来半狼人を指します。
これらと同様の語源で、他には「ペガンスロープ」「ウェアラット」「ウェアキャット」「ウェアドッグ」「ウェアベア」など。
ちなみに「Wear(着衣)」ではないので注意です。ウェアウルフは、「服を着ている狼」ではありません。

 かつて「ライカンスロープ(獣化人)」は「ウェアウルフ(狼人間)」と同義だったのですが、16世紀頃のヨーロッパでそのイメージが分化します。
ライカンスロープは月の光によって狼に変身し、理性も失い、本能のまま凶暴に振舞います。
その度合いは月齢に比例し、満月の夜、その効果は最大となります。
これを元に、現在では獣化現象のことを「Lycanthropy:リカントロピー」と呼びます。