ミョルニル/トールハンマー
Mjolnir(英)/Thor Hammer(英)

 北欧神話に登場する、雷神トール(Thor)が所有する武器。
一般的にはだとされますが、棍棒や、あるいは斧であるという説もあります。
語源は明確ではなく、後の見解では「Molva(アイスランド語:潰す)」、「Mala(アイスランド語:挽く)」、あるいは「Molniya(ロシア語:稲妻)」、「Mellt(ウェールズ語:稲妻)」が可能性として考えられています。

 イーヴァルディ(Ivaldi)の息子らが制作した3つの宝(グングニルなど)以上のものが作れたなら、自らの頭を賭けるという条件で、ロキ(Loki)がブロック(Brokk)とエイトリ(Eitri/シンドリ(Sindri))に作らせた3つの宝のうちの1つ。
賭けに負けてはなるまいとしたロキが邪魔をしたために、そのは片手でしか扱えない程度に短くなり、槌頭に対して非垂直になってしまいました。
それでも賭けはロキの負けとなったのですが、首を賭けたわけではないと言い、そのままうやむやにしてしまいました。

 ミョルニルは投げればブーメランのように手元に戻り、そして決して標的を外さないとされます。
ただし投げられる範囲は手元に戻ってこられる程度なので、そう遠くはないようです。
投げれば稲妻が伴い、山を破壊するほどの強力な威力で、ヨルムンガンド(Jormungandr)を除くあらゆる巨人を一撃で仕留めたとされます。
また普段使用しない時には、ペンダント程度の小ささにして携行することも可能です。