ベルセルク/バーサーカー
Berserkr(古ノルド)/Berserker(英)

 ベルセルクは北欧神話に登場する狂戦士で、Bear Shirt(熊皮のシャツ)、またはBare Shirt(剥き出しのシャツ=裸)の意。
通常、狂熊のような戦士として表されますが、アイスランド・サガ(≒北欧神話)の1つである『グレティルのサガ(Grettissaga)』に登場するベルセルクは、Ulfhedinn(狼皮)または狼皮の衣服を着た戦士として描かれており、このためウェアウルフ(狼の狂戦士)と同一視されることもあります。

 ベルセルクは戦いの前に自らの意思、あるいは薬品やその他の外部刺激によって狂乱状態へと陥り、その身体能力を極限まで高めます。
そしてその状態では、鉄製の武器や火など以ても傷つけることはできなくなると言われています。

 なおベルセルクは、英語のバーサーカー(狂戦士)、およびバーサーク(凶暴な)の語源です。
また、イギリスの叙事詩『ベオウルフ』の主人公、英雄ベオウルフ(Beowulf)の名前の由来となったとも言われています。