古代エジプト宗教
Religion of Ancient Egypt(英)

 紀元前3,000年より以前の最古の記録で既に神々の存在が確認でき、起源や開祖は分かりません。
初めは海だけがあり、その中から陸と太陽が顔を出すというオーソドックスな神話ですが、この創世記の中で「1年は365日と1/4」と記されているなど、当時で既に高い天文学の知識があったことを伺わせます。

 当時のエジプトにはこの天文学(占星術)を主体とした星派と、太陽神ラーを崇める太陽派とがあり、古代エジプト宗教と呼ばれるのはこのうちの太陽派のものとなります。
クフより後の王にはカフラー、メンカウラーなど「ラー」がついているのが特徴で、この頃を境に太陽派が権力を握ったことが伺えます。

 初期のローマ帝国とは非常にうまくつきあっていたのですが、やがて台頭しローマ国教とされるキリスト教によって押しやられ、550年のフィラエ島のイシス神殿閉鎖により、古代エジプト宗教は一掃されることとなります。


 古代エジプトでは、タリスマン(呪符)とアジィマ(真言)による呪文を唱える魔術を使っていたとされています。
これは現在の催眠術のようなものと見られ、主に医療行為に使用されていました。

 薬による治療も行われていました。
えげつない薬で「吐かせる」か「下らせる」かさせ、とにかく悪いものを体外に排出させるというもので、この投薬時にもアジィマが唱えられていたそうです。
催眠術を使って、青汁を美味しく飲ませるようなものでしょうか。