プレートメイル
Plate Mail(英)
〜20kg

プレートアーマー
Plate Armor(英)
〜25kg

フィールドアーマー/フットコンバットアーマー
Field Armor(英)/Fuud Combat Armor(英)
35kg〜40kg

 プレートメイルは、正式には「プレートアンドメイルアーマー」と言います。
チェインメイル生地の上に板金装甲を革紐で組み合わせたもので、部位ごとにパーツが分かれており、チェインメイルなどを着込んだ上にこれらを装着します。
この作りから別名「コンポジット(組み立て)アーマー」とも呼ばれます。
 武器の発達によってそれまで主流だったチェインメイルでは防ぎきれなくなり、このような板金鎧が生み出されました。

 重量も全身用板金鎧としては軽い方で、パーツが分かれているため動きも比較的良いのですが、同時にその間接および接合部が弱点でもあり、この頃の発達した刀剣類が相手では、下地のチェインメイルは簡単に貫かれてしまいました。


 プレートアーマーは、正式には「フルプレートアーマー」と言います。
基本的にプレートメイルと同じものなのですが、間接部分が蝶番尾錠、掛け金などで連結された全身一体型鎧という点で異なります。
間接が連結されている分、プレートメイルに比べて動きは当然悪くなります。
また、体格による融通もプレートメイルより更に利かなくなっており、そのため製作は個人個人に合わせたオーダーメイドに限られていました。

 刀剣類にはほぼ無敵なプレートアーマーなのですが、それでもクロスボウ、至近距離でのマスケット銃には貫かれてしまいました。
また、一度倒れると自力では起き上がれないので、そうなると刀剣に対しても無力となってしまいました。


 フールドアーマーおよびフットコンバットアーマーは、プレートアーマーと同じく全身一体型鎧です。
違いは、プレートアーマーは可動部の保護にチェインメイル生地が使われていたのに対し、これらは完全に板金で覆われています。
つまり、真の意味での全身板金鎧と言えます。

 フィールドアーマーは騎兵用、フットコンバットアーマーは歩兵用ということなのですが、実際には戦場で用いられることはまずなく、騎士間の試合(トーナメント)で使用されるのみでした。