死神/デス/グリムリーパー
Death(英)/Grim Reaper(英)

 死を司る存在であり概念
同種の存在は世界各地で語られており、その役割は主に以下の3つが挙げられます。


生者から魂を刈り取る。
死者の魂を冥界へと導く。
死者の魂を裁く。
死神はこのうち1つ以上の役割を担う者を言いますが、中には分権し、また別の存在がいる場合もあります。

 一般にイメージされるものは、ギリシア神話農耕神、2代目主神クロノス(Cronus)が元となっています。
これは夜闇色のフードつきローブを着た、大鎌を持ったスケルトンの姿で著されます。
大鎌は魂を刈り取るツールとして著されますが、元は収穫のための農耕具です。
このタイプの死神は「グリムリーパー(「恐ろしい刈り手」の意)」と呼ばれ、死者の魂を刈り取り、それを冥界へと運ぶ役割を担っています。

 またこれとは別に、四大天使の1人ウリエル(Uriel)も死神と呼ばれることがあります。
ウリエルは世界と地獄(タルタロス(ハデス))の法の統括者としての役割を担っており、死者の魂を裁き、罰を与える者とされます。これは仏教、ヒンドゥー教の閻魔大王に相当するでしょう。

 変り種では、北欧神話の戦乙女ヴァルキュリア(古ノルド。ヴァルキリー(英)/ヴァルキューレ(独))も死神の一種と考えられるでしょう。
彼女らは鎧兜で身を固めた乙女の姿で現れ、勇士の魂を天界へと導きます。