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トロール Troll(英) |
北欧神話に登場する、氷の国ヨトゥンヘイムに棲む霜の巨人族ヨトゥンの一種という説が最有力。
ヨトゥンヘイムは、現在のノルウェー中部の高原に地名が残っています。
ヨトゥンは神々より強いとされ、低知能の石の戦士フングニルから、魔法と知恵に長けた王スクリミールなど、様々な種類が存在します。
今日伝えられているトロールのイメージはイギリスで固められたもので(J・R・R・トールキン著、『ホビットの冒険』および『指環物語』)、再生能力を持ち、太陽の光を浴びると石化するなどの特徴を持ちます。
またこれとは別に、フィンランドなどの一部の地域では全く別のトロールが存在します。
ストーンオーブン(柱状のかまどで、パンを焼いたりするのに用いる)の裏の隙間に棲む、身の丈15cm程度の鼻の長い妖精というものです。
トーベ・ヤンソンという少女が母から伝え聞いた話を元にし、物語としてまとめたのがご存知「ムーミン」です。
ムーミンは正しくはムーミントロールと言い、あの塔状の家は、ストーンオーブンをイメージしているとされています。
面長の顔は長い鼻を強調したものであり、決してカバがモデルではありません。